風土工学デザイン研究所へ発展的継承

―――風土工学研究・統合一本化―――

特定非営利活動法人 風土工学デザイン研究所 理事長  田村 喜子

地域風土の持つ歴史文化やローカル・アイデンティティを土木施設設計等のハードデザインや意味空間設計等のソフトデザインへ活用・展開する風土工学理論の研究とその普及啓発を目的として、平成12年4月に富士常葉大学内に附属風土工学研究所が開設されました。風土工学の構築者であり提唱者である竹林征三氏を中心とし、11年間にわたり多彩な研究と多くの実績を挙げてこられました。同氏が平成23年3月富士常葉大学環境防災学部教授を満期で退任されることになり、大学附属風土工学研究所は、平成23年3月末をもちまして閉所し、これまでの実績と、その役割を特定非営利活動法人風土工学デザイン研究所で全面的に継承されることになりました。今後はNPO風土工学デザイン研究所におきましてこれまで大学附属研究所で培って来られた風土工学手法に関する研究成果等を継承し、さらに発展させ、風土文化の掘り起こしとその活用による地域振興に寄与するよう努めて参りたいと考えております。今後とも更なるご支援・ご鞭撻を戴きますよう宜しくお願い申し上げます。

(平成23年4月1日)

特定非営利活動法人・風土工学デザイン研究所
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TEL 03−5283―5711 FAX 03−3296―9231



富士常葉大学附属風土工学研究所の閉所にあたり

私こと、富士常葉大学環境防災学部教授に就任にあたり、風土工学の研究活動組織として大学附属の風土工学研究所を開設していただきました。全国唯一の大学附属の組織の名に応えるべく、私なりに一生懸命努力させていただき、何とかそれなりの成果を上げさせていただくことが出来ました。これも一重に、多くの方々の温かいご支援とご指導の賜でございます。ありがとうございました。このたび、大学を退任するにあたり風土工学研究所を閉所する運びとなりました。11年間という短いようで長い間、関係各位の皆様から寄せられました多大のご支援とご鞭撻に対し重ねて深く感謝申し上げます。今後は大学での教育と研究活動の経験を活かし、大学附属研究所の研究を引き継ぐ、特定非営利活動法人・風土工学デザイン研究所の発展にも、設立者の一人として微力を尽くしたいと存じます。変わらぬご支援ご厚誼を宜しく切にお願い申し上げます。

平成23年初夏候
風土工学デザイン研究所 理事
環境防災研究所長 竹林 征三
(富士常葉大学名誉教授・工学博士)