道の駅にこそ必要な風土工学

「風土工学」の定義と「道の駅」の3つの機能とはまったく同一のものを目指している

@「道の駅」全体のテーマ性を強調
 各「道の駅」において、その地域の個性を大きくアピールするテーマを考え、これを施設設計、配置計画、施設の命名に展開し、一つのテーマパークとしてトータルデザインを行う。
ここで地域固有のテーマを考えるに当たり、地域の誇りが結集した「道の駅」となるため、より多くの地域の誇りうるもの

自然
歴史・文化的なもの
特産物
産業

を十分に調査研究し、地元の合意、理解の得られるテーマを決める必要があり、風土工学的分析手法が有効な手法となる。

A各機能を有する建物への展開
 その地域に伝わる建築様式、特徴的デザイン、色、音を調査し、取り入れることで、その地域にしかない、その地域にとけ込む建物であり、地域固有の建築様式のPRと後世への伝承にもつながる。

B「道の駅」における地域紹介
 個性豊かな地域づくりに当たり、道の駅の来訪者に対して、当地域の個性(誇りうる風土資産)を紹介する。資料、情報を提供し、「道の駅」の外にも目を向け、足を向けてもらうことで地域活性化へつながる。

(C):2002 特定非営利活動法人 風土工学デザイン研究所