巨大災害の世紀を生き抜く
安田 喜憲
国際日本文化研究センター教授
1988年国際日本文化研究センター助教授。
1994年同センター教授。現在に至る。
1995年麗澤大学客員教授。
1996年中日文化賞受賞。フンボルト大学客員教授。
1997〜1999年京都大学大学院理学研究科教授(併任)。
1991〜1994年文部科学省重点領域研究「文明と環境」
1997〜2001年文部科学省COE拠点形成プロジェクト「長江文明の探求」等のビッグプロジェクトのリーダーを務める。
2001年11月地球科学や生態学等のノーベル賞に匹敵するクロホード賞の候補に日本人として初めてノミネートされ、ノーベル財団の招待でスウェーデン王立科学アカデミーで講演。
2004年4月〜国際日本文化研究センター副所長。
専攻は、環境考古学。古代文明の比較研究。
「環境考古学」という新たな分野を日本で初めて確立した。
1980年には、日本文化が森の文化であったことを初めて実証した。
古代文明の盛衰と環境変化とのかかわりを世界的スケールから研究し、自然科学と人文科学の学際的研究に取り組んでいる。
21世紀は地球温暖化によって巨大な災害が引き起こされる世紀となる可能性がたかい。加えて日本は高齢化社会が進み、社会の活力とりわけ災害にたいする復興力も低下する可能性がたかい。こうした21世紀の時代をどのようにすれば生き抜くことができるのか。未来に向けて政策を実現し、対策を講じておかなければならない時にいたっている。
その巨大災害の世紀を、夢と希望を持ちながら豊かに生き抜くにはどうしたらいいのかを、今こそ真剣に考えなければならない。
その方策について考えてみたい。