風土工学だより47号

お経に学ぶ時間学
―Time studies to learn from Buddhist Scriptures―
山口大学時間学研究所 客員教授 富士常葉大学 名誉教授 竹林征三
 

1.はじめに
2.“時間”とは何か
3.時間とは環境観なり
(1)五輪塔と五大縁起
(2)六大縁起
(3)仏教の数字に学ぶ分類学
(4)“みずからの自然”と“おのずからの自然”
(5)Natureは自然にあらず
(6)一神教の自然観と多神教の自然観
4.お経の把えた環境とは
(1)有情世間と器世間
(2)人生の四苦と世の中の四苦八苦の構造
5.時間と共に変わる現象
(1)四支縁起
(2)無明・愛・取・老死
(3)十二支縁起
(4)環境十二支縁起
6.(環境ストレス×時間)時間軸と変化の様態
(1)馴化・適応・遷移
(2)個体のステージ
(3)種のステージ
(4)群のステージ
7.仏教がとらえる因果律
(1)因果応報
(2)四縁六因五果
8.三つの“はざま”
(1)三つの“はざま”であります。
(2)空間には三相があります。
(3)時間には三相があります。
(4)人間(じんかん)には三相があります。
9.時間学・真理探究の六稜の星
◇時間学の体系構築に向けて
(1)時間学六稜の六学
(2)時間学・六稜の六学を補完する六学
(3)時間学・九学説
(4)文理融合学と見た時間学・三構造
(5)実学からの四つの創造・八方展開の時間学・八学
(6)華厳四法界論からの時間学
10.おわりに
11.参考文献

 

災害の世紀・防災を考える
――風土千年・震災復興論――
山口大学時間学研究所 客員教授 富士常葉大学 名誉教授 竹林征三
 

[第1部]巨大災害の世紀
[1]最近の主な集中豪雨 2000年以降
[2]災害大国・日本・九つの宿命との闘い
[3]日本列島・豪雨発生装置
[4]同時多発ゲリラ豪雨
[5]平成23年 四つの台風異変
(1)平成23年台風6号・マーゴレ
(2)平成23年台風9号・ムイファー
(3)平成23年台風12号・タラス
(4)平成23年台風15号・ロウキー
[6]爆弾低気圧
[7]平成23年7月新潟・福島豪雨
(1)6つの降雨システム(線状降水帯)
(2)新しい積乱雲が15~20分間隔で発生
[8]平成24年北部九州豪雨
(1)阿蘇乙姫の時間降雨
(2)平成24年北部九州豪雨(15時間 雨量分布)
(3)3つの巨大積乱雲が連続発生
[9]連続多発・積乱雲
(1)積乱雲の時・空間スケール
(2)積乱雲のバックビルディングの形成
[10]同時多発竜巻
[11]同時多発・深層崩壊天然ダム
(1)上北山の降雨量時系列図
[12]富士山付近の2度の同時多発地震
[13]桜島噴火回数激増
[14]深海魚の打ち上げ・激増
[15]巨大津波発生の謎
[16]東京湾の液状化と七つの地震群
[17]災の連鎖
[18]震災被害・拡大の法則・五段階説

[第2部]災害から文明を守る“ダム”
[1]“ダム”とは何か
(1)ダム・Damの生誕の歴史
(2)ダム・Damの概念
[2]“つつみ”とは何か
(1)“つつみ”の概念
(2)“つつみ”「堤」の仲間は皆“まるい”
(3)日本の“つつみ”
[3]Bankとは何か
(1)銀行と土手
(2)西洋の“Bank”
[4]ダムは環境保全の切り札
(1)堤防・ダムは国土保全・防災の基幹―しかし、縁の下の力持ち、控え目で慎ましい―
(2)環境とは四周に“つつみ”を築くこと―「環境」とは「防災」のことなり―

[第3部]文明と“エネルギー”
[1]全てのエネルギーの源は同じ、全てが自然エネルギー
[2]エネルギーの量的安定性(2009年度)
[3]年間停電時間の国際比較(2007年)
[4]エネルギー変換効率からの評価
[5]国家経営と家計の“やりくり”
[6]東京電力の一般平均家庭の電力料金
[7]原発事故(3月)以降の電気料金の値上げ
[8]アジア各国・地域の投資コスト比較
[9]日本の排他的海域と地下資源

 
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