風土工学だより49号

動くこと山の如し
――大地変動設計論――
竹林征三(富士常葉大学名誉教授・山口大学時間学研究所客員教授)


〔第一部〕災害の宿命
[1]二つのアナロジー
  (1)アフリカ大陸と南アメリカ大陸
  (2)ヒマラヤ山脈と日本列島
[2]四つの巨大プレートの交点
[3]大豪雨発生装置・日本列島
[4]氾濫原野と天井川
[5]日本列島九難の宿命
[6]着実に進む四つの降雨異変
[7]巨大災害の世紀に突入

〔第二部〕動く大地の土木設計
[1]風林火山
[2]大地は生きている
  (1)火山・山体崩壊
  (2)大地は動く・地辷り
  (3)強硬な岩体も呼吸している
  (4)巨大土木構造物も息をしている
  (5)日本列島砂山論
  (6)繰り返す液状化
  (7)岩盤が破裂する
  (8)地盤沈下と浮き上がり
   ⅰ)巨大地震と地盤の浮沈
   ⅱ)地下水位と地盤の浮沈
  (9)大地は浮いている・大地は流される
   ⅰ)大地は浮いている
   ⅱ)大地は流される
[3]岩盤崩壊のプロセス
[4]自然になじむ山岳道路
[5]大地鎮めの哲学
[6]土木・大地に対する姿勢
  (1)地形・地質になじむ土木
  (2)天下り設計論
  (3)地上り設計論

〔第三部〕活断層に対する設計論
[1]活断層狂騒曲
[2]活断層に対する礼儀
[3]弱層変位固定法
[4]断層変位位置誘導法
[5]活断層の共生土木

〔第四部〕大地変状対応論

〔第五部〕土木は大地との対話・情報化施工

〔第六部〕土木と時間スケール
[1]人類文明の時間スケール
[2]人間活動の時間スケール
[3]土木施設の時間スケール
[4]災害・事故の時間スケール
[5]備えあれば憂いなし

 
世界遺産・富士山に向けて
――求められている土木工学から風土工学への回帰――
富士学会 名誉顧問 竹林征三

1.富士山と世界遺産
2.富士山の価値
3.富士は日本の精神風土であり、風土は不二である
4.世界遺産指定の意義

 
武道と風土工学
――誇り高い日本文明の再興に向けて――
山口大学時間学研究所 客員教授
富士常葉大学 名誉教授 竹林征三

1.「武術」とは何か
2.「武道」とは何か
3.文武両道が求められている
4.戦後の復興の忘れもの
5.忘れ去られた風土の復興に向けて
6.科学技術の限界と行き詰まり
7.3.11 東日本大震災からの復興
8.真に誇りうる日本文明の復興に向けて

 
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