小丸川の郷 自然の美
多様で微少な環境をもつ宮崎。離島以外では、わが国でも屈指の国有種を含み植物の多様性を生み出している。小丸川の周辺の高鍋・川南台地の湿原そして尾鈴山塊も希少種が多く見られる。
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■小丸川の郷 湿原の希少二植物
◇世界でも伊勢と高鍋周辺しかみられず、茎に針があるため「蛇もあがらない」
ことから名付けられた ヘビノボラズ
◇高鍋湿原で発見された新種 タカナベイ
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ヘビノボラズ |
タカナベイ |
■小丸川の郷 尾鈴山塊希少五植物
◇世界で尾鈴山しかみられない固有種 黄色い花と葉を貫いている茎姿が特徴的なユリ科の多年生草本キバナノツキヌキホトトギス
◇台湾からはるばる飛来し尾鈴山に根をおろした、鉾に似た葉を持つホコガシダ
◇尾鈴山の山陰に生える世界で宮崎だけの固有種ナガバサンショウソウ
◇ウラジロミツバツツジ
◇ヒュウガアジザイ |
キバナノツキヌキホトトギス |
ウラジロミツバツツジ |
■小丸川の郷 幻の一鳥二虫 ◇小丸川で日本初の繁殖が確認された ツバメチドリ
◇日本に棲むうち最も小さい幻のトンボ ハッチョウトンボ
◇分布が予想されながら小丸川河口に生息が確認された幻のクモ イナズマクサグモ |
ツバメチドリ
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ハッチョウトンボ 雄 |
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■小丸川の郷 五名木
◇国指定天然記念物 舞鶴神社境内に聳える高鍋の大クス
◇宮崎の古木102 神社鳥居の横の古木 比木の大クス
◇みやざきの巨樹百選 比木神社のチシャノキ
◇「其木回り丈にあまり、枝葉四方にたれてみどりにちとせの色を顕わす」と源信義が記し「しら波のよりくる糸ををにすげて風にしらぶることひきの松」と詠まれた歌碑にありし日の姿を忍ぶ 琴弾の松
◇高く聳える姿は高鍋から見え、誰もが心に浮かべたといわれ、今其の姿はないが地名に残る 二本松 |
高鍋の大楠 |
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琴弾の松碑 |
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■小丸川の郷 五名花 ◇木城町の花 コスモス
◇高鍋城主秋月家の家紋であり、現在高鍋町の花でもある ナデシコ
◇幕末まで秋月家の本拠地高鍋城址の桜
◇現在も水を湛える高鍋城址堀の蓮の花
◇高城城址城山公園の桜
◇何百の梅の花が咲くとまるで靄がかかったよう 鹿遊梅園の梅花 |
木城町マンホール蓋 |
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高鍋町マンホール蓋 |
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■小丸川の郷 二十六名山
◇外の二十一峰
清水岳、六方ヶ辻、加子山、万吉山、尾鈴山、長崎尾、矢筈岳、南矢筈岳、黒原山、春山、黒岳、上面木山、大瀬内山、杖木山、空野山、石堂山、樋口山、丸笹山、三方岳、尾崎山、龍岩山
◇内の五峰
熊山、貝野、落石、勘の十小屋、高塚山 |
先祖が残した 小丸川の郷の美
◇高鍋藩公に招かれた絵師が構図に悩んでいたところ、突然目の前に美しい姫が現れ、「想像で竜を描くのは難しいでしょう」と言って一匹の大蛇と化し、これを描いたものであるという伝説が残る
比木神社渡殿の天井画(木城・高鍋町風土資産絵図B-2)
◇騎馬民族が使用した6世紀後半の伝世品
神門神社の馬鈴と馬鐸(小丸川流域風土資産絵図A-2)
◇「かんかんぼとけ」と呼ばれる二体の石仏は、代々高鍋藩主秋月氏の守り神として関わりが深く、「秋月家に何か異変が起こると、石仏の傷がはっきり出て夜泣きしてしらせた」という話が残る 寒山拾得の像(舞鶴公園)
◇水滴を落とすと地中に響く美しい音を楽しむことができる 水琴窟(舞鶴公園)
◇持田古墳群の盗掘が行われたことを嘆いた岩岡保吉が慰霊のために自ら技を覚えて刻んだ、大小合わせて約750体にも及ぶユニークなデザインの石仏
高鍋大師の石仏(木城・高鍋町風土資産絵図D-2)
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■小丸川の郷 四舞踊
◇木城町比木に始まったといわれ、比木神社のお里廻り、神門御神幸祭の時も奉納される国の記録保存無形文化財
高鍋神楽(木城・高鍋町風土資産絵図B-2)
◇秘境中之又に伝わる密教修験色が濃い神楽 中之又神楽(小丸川流域風土資産絵図B-2)
◇高鍋藩時代、御前踊りとして草鞋ばきのまま藩邸に入ることを許されたと伝えられる臼太鼓踊り
◇150年ほど前疫病がはやったとき棒踊りを奉納すると御利益があるということで始められた高鍋町指定の無形文化財 鴫野棒踊り(木城・高鍋町風土資産絵図D-2) |
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