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活動内容

シンポジウム


第9回風土工学シンポジウム[報告]

「加藤清正の築城と治水−その風土と地名−」

 平成18年5月20日(土)、熊本市役所14階大ホールにて、第9回風土工学シンポジウムが行われました。今回のシンポジウムでは、「加藤清正の築城と治水−その風土と地名−」をテーマに谷川健一氏(日本地名研究所長)の基調講演からスタートし、5人の講師の講演、3人の地元活動家からの事例報告と続き、最後に質疑応答が行われました。地方での開催にもかかわらず、全国から約400人もの参加者を得て、加藤清正と熊本城築城および治水事業に関する講演、報告を熱心に聞き入っていました。

 また、翌21日(日)には講演に関連して、約180名の参加のもとに築城400年復元間近の熊本城と緑川水系の治水遺跡の現地見学会が行われました。

■開催日: 2006年5月20日(土)・21日(日)
■主 催: 特定非営利活動法人 風土工学デザイン研究所
日本地名研究所・熊本地名研究会
熊本日日新聞社・熊本放送
■会 場: 熊本市役所14階大ホール

■基調講演
開拓と地名−安曇氏と秦氏−
谷川 健一
日本地名研究所所長

■講演
治水の神様の系譜
−信玄、清正そして成富兵庫−
竹林 征三
富士常葉大学教授
 附属風土工学研究所所長
肥後の慶長国絵図の世界 松本 寿三郎
崇城大学工学部教授・歴史学
講演
要旨
加藤氏の権力と領国体制 吉村 豊雄
熊本大学文学部教授・歴史学
講演
要旨
清正の熊本城築城

北野  隆
熊本大学工学部教授・建築学

清正の治水事業 大本 照憲
熊本大学工学部教授・水圏環境学
講演
要旨

■報告
古絵図にみる白川改修
富田 紘一
熊本市文化財課・考古学
清正の緑川治水遺跡の調査報告 長井  勲
美里町文化財保護委員会
副委員長・考古学
生活空間としての城
−本丸御殿の発掘調査−
金田 一精
熊本市文化財課・考古学


■質疑応答

加藤清正の築城と治水
−その風土と地名−
【コーディネーター】
佐藤 伸二
熊本地名研究会
上記講演・報告者9名



5月21日(日)現地見学会

緑川水系治水遺跡見学
二股橋(石橋)→中甲橋(沈み石塘・三の石刎)→甲佐神社
→緑川上流の石堤→熊本城

 美里町文化財保護委員会副会長の長井氏が解説をつとめ、美里町の釈迦院川と津留川の合流点に連なってかかる二俣橋や慶長一〇年頃に築かれたとされる緑川の三の石刎の遺構、竹崎季長が蒙古襲来絵詞を奉納した甲佐神社、甲佐神社より緑川上流右岸にある石塘とその上に建つ水神宮の石祠、熊本城などを見学しました。




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